我慢が習慣になっていませんか
日本の職場では、頭痛を抱えながら働き続ける人が少なくありません。デスクワークの長時間化、パソコンやスマートフォンの画面を見続けることによる眼精疲労、肩や首のこり。それらが積み重なって、頭痛を慢性化させているケースは多いのです。
頭痛にはいくつかのタイプがあり、片頭痛は血管の拍動に合わせてズキズキと脈打つように痛み、光や音に敏感になります。緊張型頭痛は後頭部から首にかけて、重く締め付けられるような痛みが続きます。群発頭痛は目の奥がえぐられるような激しい痛みが、一定期間繰り返し起こります。対処法はそれぞれ異なるため、まずは自分の頭痛のタイプを見極めることが第一歩です。
タイプ別の対策と医療機関の活用法
専門医の受診を検討する
頭痛外来や脳神経内科では、問診と必要に応じた画像検査で頭痛の原因を調べます。都市部を中心に頭痛外来を設けるクリニックが増えていて、WEB予約に対応する施設も多くあります。駅近のクリニックなら、仕事帰りにも立ち寄りやすいでしょう。受診の際は、頭痛の頻度や痛みの場所、吐き気や目のチカチカといった随伴症状をメモして伝えると、診断がスムーズに進みます。
薬の選び方と費用の目安
片頭痛の治療薬には、発作時に使う急性期薬と、発作の頻度を減らす予防薬があります。従来のトリプタン製剤はジェネリック医薬品を選べば、1錠40円前後からと負担を抑えられます。近年は予防と発作時治療の両方に使える新しい経口薬も登場し、選択肢が広がっています。費用面が気になる場合は、ジェネリックのトリプタン製剤から始めるのも一つの方法です。
| 薬の種類 | 代表例 | 1錠あたりの負担目安 | 特徴 | 注意点 |
|---|
| トリプタン製剤(ジェネリック) | スマトリプタンなど | 約40円〜 | 発作時に使用、実績が豊富 | 血管を収縮させるため使用条件あり |
| 新世代の経口薬 | ナルティーク | 3割負担で約880円 | 予防と発作時の両方に使用可能 | 費用が比較的高め |
| 新世代の経口薬 | アクイプタ | 3割負担で約250円〜 | 予防に特化、毎日服用 | 継続的な服用が必要 |
| 注射の予防薬 | CGRP製剤 | 月額1万円台 | 発作頻度が多い方に効果的 | 自己注射の習慣が必要 |
※負担額はいずれも公的医療保険の3割負担を想定した目安です。実際の費用は医療機関や処方内容によって異なります。
セルフケアで日常を整える
東洋医学の知恵も、頭痛対策に役立ちます。片頭痛には太衝、緊張型頭痛には風池、肩こりに伴う頭痛には合谷のツボがよく使われます。押す強さは、気持ちいいと感じる程度に留め、ゆっくりと呼吸しながら刺激するのがポイントです。
デスクワークの合間に首や肩を回す、画面から視線を外して遠くを見る、こまめに水分を補給する。こうした小さな習慣の積み重ねが、頭痛の予防につながります。睡眠時間を一定に保つことも、片頭痛の発作を減らすうえで大切です。
頭痛ダイアリーで自分のパターンを知る
頭痛が起こった日時、痛みの強さ、その日の睡眠や食事、天気との関連を記録してみましょう。頭痛ダイアリーを続けると、自分の頭痛のきっかけが見えてきます。その記録を持って受診すれば、医師との会話もスムーズになり、より的確な治療方針を立てやすくなります。
市販の鎮痛薬に頼る日が月に10日を超えるようなら、早めに専門医の相談を受けてください。頭痛は我慢するものではなく、きちんと対処できるものです。まずはお住まいの地域で頭痛外来に対応するクリニックを探してみてはいかがでしょうか。頭痛ダイアリーの一冊と、通いやすい駅近のクリニック。それだけで、頭痛との付き合い方は確実に変わります。